工程の見取り図METHOD 02 / CHOOSE THE MODEL

原理・比較・選び方

工程日数と工数は、
同じ「量」ではない。

依存関係から完了の目安を出す計算と、人手・作業時間を見積もる計画は、答える問いが違います。

工程表の横軸が8日でも、必要な作業量が8人日とは限りません。まず「いつ終わる順序か」を知りたいのか、「誰が何時間働くか」を知りたいのかを分けると、必要な計画方法を選べます。

3つの数字を分ける

  • 工程日数:一つの工程が何日続くと見積もるか。このツールでは1以上の整数で入力します。
  • 総所要日数:入力した先行関係を守ったとき、最初の開始から最後の完了まで何日目か。並行できる工程は重ねて計算します。
  • 工数:作業に必要な労働時間や人日などの量。担当人数、稼働率、作業量の前提が要りますが、このツールはそれらを入力しません。
小さな検算:イベント例の5工程は合計12工程日ですが、依存関係上の完了は8日目。12は工程日数の単純合計で、12人日という意味ではありません。

クリティカル工程は「余裕なし」の目印

このツールは、先行関係に沿って最早日を前向きに計算し、完了日から最遅日を後ろ向きに計算します。最遅開始から最早開始を引いた総余裕が0日の工程を、画面ではクリティカルと表示します。経路が同じ長さで並ぶ場合、クリティカル経路は複数になることがあります。

総余裕は、入力したネットワークの中で完了日までにどれだけ後ろへずらせるかの目安です。実際の遅れに対する安全日数とは別物です。先行関係の漏れや日数見積もりの誤りがあれば、余裕の値も当てになりません。

このプランナーが合う条件

知りたいことこのツールが合うか理由・次の確認
簡単な順序で最短完了の目安を見る合いやすい開始を1日目とするfinish-to-startの依存関係と日数から計算
分岐工程の余裕を見つける合いやすい最早・最遅日、総余裕、0日判定を表示
営業日や祝日を反映した実日付不足稼働カレンダーと開始日を扱う計画が必要
同じ担当者の作業重複や必要人数不足担当者の割当と資源制約を別途計画
作業時間・予算・実績との差不足工数、費用、実績進捗、更新履歴を含む管理が必要

どの方法を選ぶか

  1. 順序と並行関係の初期整理:このプランナーで工程ID、日数、先行IDを並べ、余裕のある箇所を確認します。
  2. 実際の曜日で納期を決める:開始日、休日、稼働日カレンダーを持つ工程管理表へ移します。
  3. 人員の重複を避ける:担当者ごとの利用可能時間や設備の枠を含む資源計画を作ります。
  4. 見積・納期判断を承認する:期間の根拠、先行関係、リスク、実績と責任者の確認を別に残します。

見た目がガント形式でも、横棒だけでは営業日・人員・実績を計算したことにはなりません。工程の絵と、計算に含めた条件をセットで読むのがポイントです。

このツールの計算境界

1日目起算の連続した暦日、先行工程の翌日から始まる単純な依存だけを扱います。休日、開始日、ラグ、人数、労働時間、資源平準化、実績進捗は対象外です。工程は最大30件、入力日数は正の整数、プロジェクト全体は3650日以内です。納期保証や人員最適化には使えません。

参照した一次資料:米国会計検査院(GAO)Schedule Assessment Guide: Best Practices for Project Schedules(GAO-16-89G)。クリティカルパスと総余裕の概要はpp. 4–5、最長経路の説明はp. 77、総余裕とその限界はpp. 91–93を参照。ここで説明した画面仕様と入力上限は本サイトの実装に基づきます。
依存関係と暦日を入力して試す →